ヒガンバナなんて、かつては田んぼの畦や河原の土手にいくらでも咲いていたものだが、京都市内でも、岩倉や嵐山あたりまで行かないと見られなくなってしまった。
御池通の植え込みに、誰が植えたか、何かと一緒に持ち込まれたのか、毎年、ヒガンバナが咲く場所がある。
今年は、お彼岸を過ぎても花を見かけないので、抜き取られてしまったのかと思っていたら、ようやく咲き始めたのを見つけた。
彼岸花が咲くのって、9月半ば過ぎのはずなのだが、もう明日から10月。
台風襲来のピークと言われる「二百十日」もとうに過ぎたのに、台風17号は目下、太平洋岸を北上中。
今年の季節の進行は、子供のころから染みついた季節感と、だいぶんずれてしまっているような。
タイトルの「秋の気配」は、移ろう季節に去って行った人を想う、「オフコース」の往年の名曲。この歌が似合う、ちょっぴりもの悲しい9月は、いったいどこに行ってしまったのだろう・・・